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その翌年の紀元296年。またしても前年を上回るほどの大きな飢餓が押し寄せた。ニコラスは相変わらず助祭のシメオン、長老のユスト、そしてアペレと共に死者の埋葬という務めと病人の介護に追われていた。
総じて、キリスト教は衰退ではなく「移行」しており、その新たな中心地はサハラ以南のアフリカおよびアジア太平洋、次いでラテンアメリカへと移りつつある。日本を含むグローバル・ノース(先進諸国)における人口と信仰の停滞は、これら成長地域との対話や連携を進める ...